コロナウイルスって結局何なの?東大生が分かりやすく解説してみた

みなさんこんにちは。コマバノカブト(@komabano_kabuto)です。

1月の終わりくらいから現在(2/23)に至るまで、連日のようにコロナウイルスに関するニュースを耳にします。

「千葉県で◯歳の男性がコロナウイルスだと判明した」

「東京都のコロナウイルスの感染者は合計で◯人になった」

そんなニュースばかり聞いていると、本当に外に一歩も出たくないなと思うくらい恐怖ですよね。もちろん僕もすごく怖いです。

ただ、僕たち人類は得体の知れないものに対して非常に恐怖を感じるように長い時間をかけて進化してきています。

なので、コロナウイルスが結局どういうものなのか、よく知らないから余計に恐怖心が増長されてしまっているという側面も否定できません。

テレビに出ている感染症の専門家の方々が口々に、「コロナウイルスを正しく恐れること」を強調されています。

これは言い換えると、「コロナウイルスに関して正しい知識を持った上で、個々人が出来うる最大限の対策を取る」という意味だと考えられます。

今回は、コロナウイルスに関して最低限の正しい知識をつけるために、

  • コロナウイルスって結局どんなウイルスなの?
  • 新型コロナウイルスの危険度について
  • 我々にできる対策

の三点に絞って解説していきたいと思います。

コロナウイルスって結局どんなウイルスなの?

ウイルス感染症とは?

まず感染症とは、我々の体に対して非常に小さな病原体が侵入することで生じる病気です。

一言で感染症と言っても、病原体の種類によって大きく分けて5種類(細菌ウイルス・寄生虫・真菌・異常プリオン)ほどあります。

その中でも僕たちの身近な感染症のツートップが細菌感染症ウイルス感染症です。

細菌とウイルスの違いについて知っておくべきことを簡単に表にまとめると、こんな感じになります。

細菌ウイルス
大きさ(細菌の大きさを1とする)1約10〜100分の1
どうやって増殖する?自分で増殖するヒトの細胞に寄生して増殖する
治療薬の多さ多い(抗菌薬)少ない(抗ウイルス薬)

生物学的に言うと、細菌は自分で増殖するので「生物」で、ウイルスは自分で増殖できないので「生物」ではありません。

注意
細菌とウイルスは違うものなので、細菌に対する薬である「抗菌薬」はウイルスには効きません

ただ、細菌とウイルスの違いなんてほとんどの人は知りませんし、知っていたところで感染が防げるようになるわけではありません。

ここで分かっておいてほしいことは、ウイルスというものは「体内に入って増えようとするホコリ」みたいなものだということです。

ウイルスは、ほとんど目に見えない細菌よりもさらに小さいので、ホコリと同様に簡単に飛んでいったり空気中に浮遊し、我々の身の回りのものに付着していることが多いのです。

ウイルスを吸い込んだりウイルスが付いた手で目や鼻の粘膜を触ったりすると、そこから体内の細胞に侵入して、様々な症状が起こります。

コロナウイルスってなに?

世の中では「コロナウイルスがヤバい」というような言われ方をしていますが、本来コロナウイルスというのはよくある風邪を引き起こすウイルスです。

ちょっと熱が出たり、咳や鼻水が出るけど、一週間くらいすると勝手に治っていることが多いあの風邪のウイルスです。

ただ、ウイルスというのは遺伝子が変化しやすく、普通の風邪のウイルスだったコロナウイルスが変化して、SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)といった重い症状を引き起こすウイルスに変化した例が確認されています。

現在知られているコロナウイルスは6種あり、そのうち4種が普通の風邪を引き起こすもので、それに加えて、SARSとMERSを引き起こすものが1種ずつ確認されていました。

しかし現在、SARSやMERSを引き起こすコロナウイルスとは別の種類の、重い症状を引き起こす新たな7種類目のコロナウイルスが流行する事態になっているのです。

つまりまとめると、

  • ウイルスは非常に小さく目に見えないもので、日常いたるところに存在する
  • 一般的なコロナウイルス自体は普通の風邪のウイルス
  • 今回話題になっているのはコロナウイルスの「新型」で、感染すると重い症状を引き起こす場合がある

ということになります。

これがコロナウイルスに関して今持っているべき最低限の知識です。

新型コロナウイルスの危険度について

連日のニュースで「新型コロナウイルスがヤバい」という認識は多くの人が持っていると思いますが、「何がどうヤバいのか」を知らない限りいたずらに不安を煽るだけで適切な行動を取れません。

症状

新型コロナウイルスの症状は、呼吸器系の症状が主であるとされています。(これはSARSやMERSの症状と同様です)

特に、発熱、咳、筋肉痛、倦怠感、呼吸困難などが比較的多く見られ、呼吸困難がある場合、肺炎を発症していると考えられます。肺炎が重症化すると最悪死に至る場合もあります。

元々肺疾患を持つ人や高齢者の方は、肺炎になってしまうリスクが高いと考えられるので、その他の人と比べて重症化する可能性が高いと言えます。

新型コロナウイルス感染症はまだ研究が十分に進んでいないこともあり、疫学的に正確のことを言うことは出来ませんが、単純計算による死亡率は、中国湖北省では2%、それ以外では0.2%以下となっておりこれはSARS(9.6%)、MERS(35%)に比べて低い数字になっています。(https://www.cnn.co.jp/world/35149638.html

注意すべきこととして、新型のコロナウイルスに感染した人全員が発症するわけではなく、無症状なままのウイルスが排出される例もあること、

そして、現在同様に流行しているインフルエンザと症状が似ているため、早めに除外診断を受ける必要があることが挙げられます。

感染経路

新型コロナウイルスは飛沫感染・接触感染で感染すると考えられています。

空気感染・飛沫感染・接触感染の違い
  • 空気感染:空気中に浮遊する病原体による感染。感染力が強いが、結核菌・麻疹ウイルス・風疹ウイルスなど一部のものに限られる。
  • 飛沫感染:咳やくしゃみなどにより空気中に撒き散らされる粒子を吸い込むことによる感染。多くの一般的なウイルス感染がこれ。
  • 接触感染:病原菌が付いたものを触ったことで病原菌が体の表面に付着し、それが体の粘膜に触れることによる感染。

(口や鼻から飛び出す飛沫の最大飛行距離は2メートルと言われていますが、これは換気の良い場所での話なので、実際はもっと距離を取らなければならないと考えられます。)

つまり、新型コロナウイルスが感染する経路は一般的な風邪やインフルエンザと同じです。

感染力

現在日本をはじめとする多くの国の研究者の人たちが新型コロナウイルスの研究を不眠不休で進めているところですが、正確な感染力は明らかになっていません。

ただこれまでの感染者のデータから、おそらくインフルエンザと同程度の感染力があると考えられています。(東京都医師会感染症危機管理対策協議会より)

インフルエンザと同程度というと、学校なら学級閉鎖が起こるレベル会社なら出社しては行けないレベルの感染力だということです。

例えば家族にインフルエンザの人がいると、その家族も大体インフルエンザにかかってしまうことが多いですよね?

そう考えてみると感染力に関してはかなり強く、その部分は十分注意する必要があると考えられます。

治療法・ワクチンの有無

現在、新型コロナウイルスに対する有効な治療薬や、ワクチンは存在しません

というのも、ウイルスというもの自体が非常に小さい病原体で、ヒトの細胞内で増殖する性質を持つので、治療薬を作るのがそもそも難しいのです。

また、新型コロナウイルスはその名の通り「新型」なので、研究が始まったばかりで発症を予防するワクチンの開発もまだ当分先になると考えられます。

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じゃあもう為す術なしってこと?

そういうわけでもありません。

基本的にウイルス感染症の治療法は、対症療法です。

対症療法(たいしょうりょうほう)とは、疾病の原因に対してではなく、主要な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒能力を高め、かつ治癒を促進する療法である

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E7%97%87%E7%99%82%E6%B3%95

つまり、症状を抑えながら、体の免疫による自然治癒力で治す方法です。多くのウイルス感染症は体の免疫によって自然と治ることが普通です。

なので、今回の新型コロナウイルスにかかったとしても、重症化しないようにするためには、体の免疫を正常に働かせることが大事になってきます。

体の免疫を正常に働かせるには十分な休息と栄養が必要不可欠です。

我々にできる対策

新型コロナウイルスの感染力は強いので、完全に感染を防ぐのはおそらく不可能でしょう。

しかし、できる限り感染するリスクを減らす努力をすることは出来ます。

僕たちが今からでもできること。それはアルコール消毒マスクの着用です。

多くのウイルスはアルコールに弱い

世の中に「新型コロナウイルスにはアルコール消毒は意味がない」という噂が広まっているらしいですが、それは間違いです。

これまで、新型コロナウイルスに関して、研究があまり進んでないという理由からはっきりとした物言いが出来ず歯がゆかったのですが、これに関してははっきりと断言できます。

なぜなら、ウイルスは基本的にアルコールに弱いからです。

ウイルスはエンベロープという殻に覆われていますが、アルコールによりこの殻が破壊されてウイルスは増殖能力を失います。

注意
エンベロープを持たない一部のウイルスにはアルコール消毒が効きにくいので過信は禁物ですが、コロナウイルスには有効です。

手洗いとアルコール消毒どっちかでいいの?

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無邪気な子

アルコールが効果あるなら手洗いはしなくて良いよね?手洗うのめんどくさいし…

実は手を洗うことによってウイルスを多少洗い流すことはできても、一部のウイルスは手に残ったままで、さらにウイルスを死滅させることは出来ません。

じゃあ手洗いには意味がないかと言われるとそれは違います。

手洗いには、細菌の餌となったり、ウイルスが付着している汚れや皮脂を落とす役割があります

つまり、手洗いとアルコール消毒の役割は異なっていて、汚れを落とすために手洗いをし、細菌やウイルスを死滅させるためにアルコール消毒をするのです。

なので、手洗いとアルコール消毒の両方をすることが重要です。

マスクは相手も自分も守る

マスクをするのは主に相手に感染させないようにするためだと考えられています。

確かにそのとおりで、もし自分が感染者だった場合、咳やくしゃみによる飛沫を抑えることが感染の拡大を防ぐために重要です。

ただ、マスクには自分が感染するリスクを減らすためにも重要であることを忘れてはいけません。

我々は、1時間に20回以上口や目といった粘膜を触っていると言われており、ウイルスはこういった粘膜を通して感染します。

そこでマスクをすることによって、口を直接触る回数を減らし、感染するリスクを減らす効果があると考えられます。

まとめ

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれた方は、いままでなんだか得体の知れない存在だったコロナウイルスの輪郭が、少しずつ見えてきたのではないでしょうか。

今後も新型コロナウイルスに関して新しい情報があれば、随時更新していく予定です。

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