『東大キャリア教室で一年生に伝えている大切なこと』を東大生が読んでみて思ったこと

みなさんこんにちは。コマバノカブト(@komabano_kabuto)です。

最近、コロナウイルスの影響で色々な場所やイベントが休止・中止になっていますね。

そんな中、僕はどうか東大の駒場図書館・総合図書館だけは閉じないで欲しい…!と切に願っています。

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かぶと

僕の唯一の生息地が…

さて、今回は『東大キャリア教室で一年生に伝えている大切なこと』という本を読んだのでレビューしたいと思います。

昨日出した『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』のレビュー記事が思ったよりもかなり好評で、調子に乗ってまたレビュー記事です(笑)

まだ読んでない方はこちらから↓

『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』を東大生が読んでみて思ったこと

本書は、東大の教養学部が主に1・2年生向けに開講している、「教養学部生のためのキャリア教室:これからの時代をどう生きるか」(以下、キャリア教室)という講義を元に書かれた本です。

キャリア教室では毎回、異なる分野から様々な経歴を持つゲストスピーカーの方が登壇して自身のキャリアについて話し、学生と議論するというとても貴重な経験が出来ます。

『東大キャリア教室で一年生に伝えている大切なこと』

この本の評価
読みやすさ
(4.5)
面白さ
(4.5)
学び度
(4.0)
名作度・傑作度
(3.5)
総合評価
(4.0)

ザッと読んでみた感想

本書には13名の講師の方のお話が載っていますが、

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えっ、良い大学出てそんなパターンの人生もあんの!?

というお話の連続でした(笑)

ハーバードを出て理論物理学者をやっていたのに、なぜか楽天の最年少執行役員になった人や、東大を出て外資系のコンサル会社から一転ニートになり、ハーバードの職員を経て華道家になった人、などなど。

経歴の概略を見ただけでは、どういう経緯でそうなったのか全く見当もつかない話のオンパレードでした。

そしてその紆余曲折の過程がめちゃくちゃおもしろい。

今回はそんな13名の方たちのお話の中で、特に胸に響いた言葉を3つピックアップしてみました。

  1. 「学ぶ」とは自分の行動が変化すること
  2. 「自分が意思決定できる環境」に身を置くことが重要
  3. 「幸せ」とは様々な変数から成る方程式である

「学ぶ」とは自分の行動が変化すること

この言葉は先程、「ハーバードを出て理論物理学者をやっていたのに、なぜか楽天の最年少執行役員になった人」と紹介した北川拓也さんの言葉です。

参考 ハーバード博士号を経て、楽天の執行役員へ。幸せを形にする仕事とは。Procommit

最終的に行き着いたのが、学ぶということは「自分の行動が変容することである」ということです。皆さんの行動が変わらなかったら、その学びはまったく役に立ちません。皆さんが意思決定を変えたり、生き方を変えたり、問題の解き方を変えてみたり、それまでのやり方を変えることで初めて行動は変わるのです。

『東大キャリア教室で一年生に伝えている大切なこと』

この言葉を目にした時、はっとしました。

これまでの人生の中で、学んでいるつもりになっていたけれどそれを知る前と後で、何か自分の行動が変わったことって一体どれくらいあるだろうか。

知っただけで満足して、いつの間にかそのことはすっかり忘れて。それって学びではないのではないか。

そんなことを自省させる文章です。

日々色々なことを学ぶ上で、「この学びは自分の行動を何か変えただろうか」という視点を常に持っておくことが大事なんだと気付かされました。

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やっぱ周りのすごい東大生たちを見ていると、「学び」に対する姿勢が全然違うよね。

「自分が意思決定できる環境」に身を置くことが重要

この言葉は、東京大学教育学部で特任助教をしていらっしゃる中村優希さんの言葉です。

参考 世界で活躍できる日本人へ―中村優希東京大学HP

彼女は本書の中で、「学生さんに、将来日本の未来を背負って立つ人になってほしい」とおっしゃっていて、そのような人がどんな仕事をするのかということにも言及しています。

小さいことでも良いのですが、自らが何か変革をもたらせるような環境に身を置くことが日本の未来をより良く改善していける仕事につながるのではないかと考えています。

『東大キャリア教室で一年生に伝えている大切なこと』

つまり、「受け身」ではなく「主体的」に行動できる環境に身を置くことが重要であると言っているんですね。

これは僕の経験からもまさにそうだなと思います。

僕は以前の大学では物理系の勉強をしていたんですが、正直あまり興味が持てなくて、とりあえず言われたことをやっとけばいいっしょ、みたいな感じで完全に受け身でした。

もちろんそんな姿勢だと、せっかく時間をつかってもほとんど身につかず、またさらにやる気をなくす、という悪循環。

生物学に出会って東大を受験してみて、「やりたいことをやっている」時は身に付くスピードが全然違うということを身をもって体感しました。しかも楽しいしね。

「好きなこと」や「得意なこと」を仕事にするというのは、実際問題難しいですが、そうでありたいなと強く思っています。

「幸せ」とは様々な変数から成る方程式である

これは、東大法学部から公正取引委員会に進まれた、神田哲也さんの言葉です。

私は、人の幸せは、職業だけではなく、家族、友人や趣味などの様々な変数からなる方程式で表せると思っています。個々人によって、変数ごとの影響の大きさ、すなわち係数の大きさが違うと思います。

『東大キャリア教室で一年生に伝えている大切なこと』

神田さんの言葉から、キャリアは仕事を選ぶだけではないという示唆を感じ取れます。

前章の中村優希さんも、本書の中で、

キャリアとは仕事だけで完結するものではなくて、その人の生き方や生き様そのものです。私は恋愛や結婚などのプライベートも込みでキャリアなのだと思っています。

『東大キャリア教室で一年生に伝えている大切なこと』

という言葉を残しています。

たしかにキャリアと聞くと、すぐに「どういう仕事をするのか」ばかりに目が行ってしまって、その他の要素を度外視してしまうということは誰しもにあるのではないでしょうか。

僕もこの言葉を聞いて、もっと広く自分の人生や生き方を俯瞰できたらまた違った視点も得られるのかなと感じました。

まとめ

本書を読むと、自分の視野がいかに狭いか、自分がいかに小さい世界しか見えていないのか痛感させられます。

東大生なんだから将来は、研究者か、医者か、弁護士か、官僚になるんでしょう?

周りの人達はそう言ってくる(もちろん期待も込めて)ことが多いし、自分でもそう思っているという東大生は多いのではないでしょうか?

ただ、本当にそれでいいのか?思考停止になっていないか?と、一度立ち止まって考える時間を取ることも必要なのではないかと感じました。

また、本書に出てくる人たち皆から、「自分はどうやってでも生きていけるんだ」という確信のようなものを感じ取れます。

それはきっと彼らが広い視点をもって世の中を見た結果、色々な生き方をしている人を実際に知っているからだと思います。

僕もまだまだ青二才です。目の前の進振りのことで正直頭がいっぱいです…(笑)

本書を通していろんな生き方があるんだ、ということだけでも知れてよかったし、もっと知りたいという気持ちになりました。

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かぶと

来年度のキャリア教室履修しよ。誰か行きませんか?

東大生の人はもちろん、大学入学を控えている高校生の方もぜひ読んでみたらいいと思える良書でした。

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