『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』を東大生が読んでみて思ったこと

みなさんこんにちは。バイオロじいです。

皆さんは東大にUTFRというサークルがあるのをご存知ですか?

UTFRとは

「UTFR」=「東大(UT)フロンティア・ランナーズ」

「非進学校」から東大に合格した学生でなければ入れない東大のサークル。

非進学校から東京大学を受験する人たちを支援したり、孤独に東京大学を目指そうとする人たちや、逆境から東大合格を目指す人たちを支援すること基軸とした活動をする、すごい人達の集団。

僕自身、出身高校は割と有名な進学校なので非進学校というわけではないのですが、一般的な東大生とは違う状況下で勉強して東大に入ったという点では、UTFRの方々と通じるものがあると勝手に思っていたので、五月祭・駒場祭で販売される「非進学校からの合格体験記」を買ったりと、密かに活動を応援しておりました。

この度、UTFRがなんと小学館から『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』という本を出すということで、買わないという選択肢はなかったので早速Amazonで予約して購入しました。

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じい

UTFR、本出しちゃったよ。すげぇ…!

今回は、この本を読んだ感想を一東大生として書いていきたいと思います。

『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』

この本の評価
読みやすさ
(4.5)
面白さ
(5.0)
学び度
(4.5)
名作度・傑作度
(4.0)
総合評価
(4.5)

ネタバレにならないように気をつけつつも、本書で取り上げられている非進学校出身の方々に共通する特徴などについて書いていくことにします。

ザッと読んでみて率直な感想

本書は簡単に言うと合格体験記の一種です。

ただ、他の合格体験記と異なっているのは、「この時期に〇〇をやった」とか具体的な勉強内容の話がメインなのではなく、「どのような経緯で東大を目指すことになったのか」だったり、「東大を目指すことが異質な環境でどう考え、どう行動したのか」といった、自身の環境やマインドセットに関する話がメインになっています。

この本を読んでいくと「すげぇな…」と思わず声が出てしまうような話がゴロゴロ出てきます。

本書に載っている方たちに共通する、自分的に「すげぇ」と思う特徴を3つほどピックアップしてみました。

  1. 自ら考えて行動する力
  2. 周囲の環境を変えていく力
  3. 諦めない強い精神力

以下、それぞれについて掘り下げてみたいと思います。

1.自ら考えて行動する力

本書に出てくる人たち全員に共通して言えることは、

「自分の力で考えて行動してきた」

ということです。

進学校や有名な塾に通っていると、ともすれば先生に言われたことを思考停止でこなしていればある程度の大学に進学できてしまうものかもしれません。

しかし、進学校に通っていない人は、言われた通りのことしかしていなければ、言われたことくらいのレベルにしか到達できません。ましてや、東大に受かるのはほとんど不可能に近いかも知れない。

じゃあその状況において、どうするのがより良いのか。どう行動すれば東大に近づけるのか。

それを常に考え、試行錯誤していくその姿勢や過程が並大抵ではないと感じました。

しかもそれを高校生のうちから実践しているなんて、「すげぇ」としか言いようがない。

2.周囲の環境を変えていく力

やはり勉強において、環境が及ぼす影響は非常に大きいです。

環境と一口に言っても、勉強をするための物理的な環境、勉強を教えてくれる人・塾などが周りにあること、切磋琢磨するライバルが周りにいること、など様々な要素があります。

本書に登場する非進学校出身の方々は、お世辞にも「東大進学への環境が整っていた」とは言えないように思います。

じゃあ、そういった人たちはどのように行動していたかというと、結果的に「東大に合格できるような環境を自ら生み出していた」ように感じました。

本書に出てくる話として、本人が「東大に行きたい」という強い意志を持って必死に勉強する姿を見て、周囲の人たち(多くの場合、家族や学校の先生、友人)が「協力したいな」と思うことでどんどんと良い方向へ変わっていっていく、というのが多いなという印象を受けました。

これは僕の経験とも一致する部分もあり、非常に共感できる部分でした。

3.諦めない強い精神力

結局のところ、非進学校から東大に来た人たちの何がすごいかというと、精神力がハンパじゃないという部分に集約できると思います。

周りに同じような目標を持つ人もほとんどいなく、孤独に受験勉強をしていくというだけでも、本当に強い意志がないとそれを継続していくことは難しいです。

彼らの中には母子家庭で、経済的に十分なリソースを享受できない環境にいた人もいます。

そういった環境から、諦めることなく東大に進学しようとするその姿勢にはほとんど執念に近いものを感じざるを得ませんでした。

要は、気合いが尋常でないのです。

では、なぜ彼らはそのような強い精神力を持っているのだろうと考えた時、彼らの多くは勉強以外の課外活動(部活や趣味の活動)も並行してこなしていることに気付きました。

人間、同じことを続けているとどうしても飽きてきて能率が低下してしまいます。

彼らはあくまでも「東大進学のための勉強」をピボットとしつつも、その他の活動にも注力することで東大に向かう強い意志を継続することが出来たのではないかと感じました。

事実、東大生の中には勉強しかやってこなかったという人は少なく、皆何かしら他の活動や能力も高いレベルで持っている人が多いです。

「何かに打ち込む」という経験や感覚は、勉強においても役に立つものであると個人的には思っています。

まとめ

もし自分が会社をやっていて人材を採用する立場にいたとするなら、本書に出てくる人たちは即採用したい、そう思えるような人たちばかりでした(笑)

よく、「東大生は社会に出て、使える人間と使えない人間の差が激しい」などという言説を耳にしますが、個人的には一理あるように感じています。

親の言われたとおりに勉強して進学校に入って、塾や先生の言うとおりに勉強して東大に合格した、というタイプの東大生の中には、能力はあるのに何か指示されないと動けないというような人もいるのは事実です。

ただ、本書に出てくる方たちのように自ら考えて行動してきた結果、東大にたどり着いたという人ももちろん沢山います。

インターネットがより身近になり、知識が簡単に入手できるようになってきた昨今、本当に価値を持つようになるのは、このような他の人とは違った「経験」だと思っています。

受験生や受験生のお子さんを持つ親御さんはもちろん、受験とは離れた環境にいる方でも、ワクワクする「下剋上の物語」としても読むことが出来るのでおすすめです。

おしまいっ!

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